BURBERRY(バーバリー)の歴史
・創設者 トーマス・バーバリー
イギリスを代表するブランド、バーバリーの創設者であるトーマス・バーバリーは、1835年、イギリス南東部に位置するブロッカム・グリーンという街に産まれました。
ブロッカム・グリーン・ヴィレッジ・スクールを卒業後、洋服生地商の見習いとなり、1856年、わずか21歳にして、ベージングストークにバーバリー一号店を開店。彼は、衣服は英国の天候から人々を守るものであるべきだと考えていました。
トーマス・バーバリーが21歳のとき開店した洋服店こそが「Burberrys」。
彼は常に着心地や機能性を追求した結果、1870年には大規模小売店となりました。
1879年
トーマス・バーバリーが※ギャバジンを考案。ギャバジンは通気性に優れ、悪天候に強く丈夫な布地は、従来の重く、着心地の悪かったレインウェアに革命をもたらしました。ギャバジンは1888年に特許を取得しました。
※説明ギャバジンは、織目がきつく丈夫に作られた綾織りの布で、スーツや外套、ズボン、制服、ウインドブレーカーなどに用いられる。日本では略してギャバと呼ばれることもある。
1893
ノルウェー人の探検家で動物学者、ノーベル平和賞受賞者でもあるフリチョフ・ナンセン博士は、北極探検家として初めてバーバリーギャバジンに身を包み、北極圏に向かって出航しました。
そして、そのギャバジン素材を使って最初に製造されたのが「タイロッケンコート」。1895年のボーア戦争でのイギリス人士官用に作られたコートで、”タイロッケン”とは「tie lock(ひもで締める)」という意味。現在各ブランドで販売されているタイロッケンコートはバーバリーが起源となっています。
彼が主に活躍したのは、第一次世界大戦中。機能性の高い軍服への需要が高まり、英国陸軍省より依頼を受け、英国陸海軍の軍人たちが使用するためにタイロッケンコートに数々の修正が加えられた「トレンチコート」が開発されました。
トレンチとは「塹壕(銃撃や砲撃から身を守るための穴)」という意味。大戦中には50万着以上が着用され、終戦後に市民に広まることとなったのです。更に1924年にはコートの裏地であったデザイン「バーバリー・チェック」が世界中に認識されていきました。
なお、1901年頃
バーバリーはコンテストを開催し、ブランドの新ロゴを一般に募りました。優勝したデザインは、ロンドンのウォレス・コレクションに展示されていた13~14世紀のよろいにインスピレーションを得たものでした。「馬上の騎士」モチーフの誕生です。
1912年
トーマス・バーバリーがデザインしたコート「タイロッケン」が特許を取得。トレンチコートの前身と見なされているタイロッケンは、シングルストラップとバックルで開閉するでデザインで、襟にはボタンが一つ付いていました。
1920年
ブランドのトレードマークであるバーバリーチェックをレインウェアの裏地として初めて採用。
その後、ブランドが市民の間で一時カジュアル化し、「プロールドリフト(高級商品の一般化)」により低俗な印象を持たせることになったものの、新たな経営者やデザイナーを迎え、改革したことにより、イギリスを代表する格式高いブランドへと変わっていったのです。1999年には、社名を「Burberrys」から「BURBERRY」へと変更。
現在はバーバリーが誕生してから150年以上が経ち、イギリス本社を起点として世界各国へグループを展開。地場企業とのライセンス契約を結び、活躍を続けています。
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